こんにちは、ネクストホームです。
今でこそコンクリート、木造と多様な建築のある日本ですが、昔はレンガ建築が盛んな時期がありました。
復元された東京駅や鹿鳴館、富岡製糸場、横浜赤レンガ倉庫など、オシャレな建築で観光スポットになっているところも多いですね。弊社の近くには、三池炭鉱宮原坑、るろうに剣心の撮影でも使われた万田坑(世界文化遺産)もあります。
これらの多くは明治・大正時代に建てられました。幕末~明治にお雇い外国人からヨーロッパのレンガ建築を学び、日本の重要な建物に反映させたようです。
■失われた職人と伝統技術
しかしレンガ建築全盛期は、関東大震災で一変します。
浅草の凌雲閣など、多くの建物が地震で崩れました。このころのレンガ建築は鉄筋なしで手で積むだけで、今より脆弱だったのです。このことが「レンガは弱い」という印象を与え、レンガ建築は一気に廃れてしまいました。
日本ではセメントの材料が豊富にあったため、その後どんどんコンクリート建築が増え、今に至ります。時が経ち、私たちがレンガ住宅を始めたときは、レンガを積む日本の職人を始め、当時の技術は失われてしまっていました。
日本のレンガ建築はヨーロッパから伝わり一度途絶え、その後オーストラリアから伝わったものが基礎になっている、ということですね。
ちなみに現在は、地震に強い建築技術が発達したため、昔のように崩れることはありません。
次回はレンガ住宅の耐震性についてご説明します♪