こんにちは!

家づくりを考えていると、「基礎工事」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
でも、実際にどんな工事をしているのか、なぜ重要なのかまでは、よく分からないという方も多いかもしれません。

基礎工事は、完成すると建物に隠れて見えなくなってしまいますが、家を長く、安全に、快適に暮らすための大切な工程です。

今回は、そんな基礎工事について、家づくりが初めての方にも分かりやすくご紹介します。

基礎工事ってどんな工事?

基礎工事とは、建物と地面をつなぐ「基礎」をつくる工事のことです。

家の重さを地盤にしっかりと伝え、建物を支える役割があります。

基礎がしっかりしていないと、建物が傾いたり、地震などの揺れによってダメージを受けやすくなったりする可能性があります。
また、適切な施工によって地面からの湿気などを防ぐことは、カビや木材の腐食を防ぐことにもつながります。

普段は目にすることのない部分ですが、基礎工事は家の安全性や耐久性、快適な暮らしを支える重要な工事なのです。

令和8年熊本地震から考える「基礎」の重要性

2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震では、熊本県内で最大震度7を観測し、多くの住宅が被害を受けました。

実際の被災現場では、地盤の沈下や液状化などによって住宅が傾くといった被害も見られています。

こうした被害を考えると、家の上部だけでなく、建物を支える「基礎」や、その基礎を支える「地盤」まで含めて、しっかりと考えることの重要性が分かります。
もちろん、地震による住宅被害は、建物の構造や耐震性能だけでなく、地盤の状態や液状化など、さまざまな要因が関係します。

だからこそ家づくりでは、「どんな基礎をつくるのか」だけでなく、「その土地の地盤は大丈夫なのか」「地盤に応じた対策がされているのか」といった点まで確認することが大切です。
令和8年熊本地震を経験した今だからこそ、普段は見ることのできない「基礎」と「地盤」にも、ぜひ目を向けてみてください。

どんな種類の基礎があるの?

住宅の基礎にはいくつか種類がありますが、代表的なものとして「ベタ基礎」と「布基礎」があります。
土地の条件や建物の構造などによって、適した基礎が選ばれます。

ベタ基礎とは

建物の床下全体に鉄筋コンクリートを配置し、面全体で建物を支えるタイプの基礎です。
広い面で建物を支えるため、安定性が高く、地面からの湿気を防ぎやすいという特徴があります。
地震による建物の揺れも効率よく地面へと逃がせられるため、地震による被害を抑えることも可能です。
不同沈下(※建物の全体が沈まず、一部分だけが沈んで建物の傾きが生まれる現象)が発生しにくい・湿気やシロアリの被害を防げる等のメリットがあります。
現在の住宅では、ベタ基礎を採用するケースが多くあります。

布基礎とは

建物の外周や壁の下など、必要な部分に沿ってコンクリートの基礎を設けるタイプです。
ベタ基礎とは異なり、建物を線(帯)で支える構造になっています。
ベタ基礎よりも鉄筋の本数やコンクリート量が少ないため、コストを抑えやすいのがメリットです。
(※ネクストホームでは強度の観点から原則採用しておりません)

基礎工事はどんな流れで進むの?

基礎工事は、いくつかの工程を経て進められます。ここでは、一般的な基礎工事の流れをご紹介します。

1.地盤調査

まずは、家を建てる土地が建物を支えるのに適しているか、地盤の状態を調査します。
地盤が弱いと判断された場合には、地盤改良工事などが必要になることもあります。
家を支える基礎をつくる前に、まずその土地の状態を確認することが大切です。

2.地縄張り・遣り方工事

建物を建てる位置を明確にするため、まず敷地に縄やロープで建物の輪郭を示す地縄張りをおこないます。
その後、図面に記載されている建物の情報を、実際の敷地に反映させる遣り方工事を実施します。杭などを打って仮設の枠を組み、建物の位置や基礎の高さを決定します。

3.掘削(くっさく)工事

地盤の状態を確認した後、基礎をつくる部分を掘り下げます。
この工程では、基礎の形や高さなどに合わせて地面を整え、安定した基礎をつくるための準備を行います。

4.砕石敷き

岩石を細かく砕いた石(砕石)を平らに敷き詰め、ランマーと呼ばれる機械で地盤を締め固める作業をおこないます。ベタ基礎では建物の下全体に、布基礎では立ち上がり部分のみに砕石を敷き詰めます。

5.捨てコンクリートを流す

砕石を締め固めたあと、建物の位置などの目印をつけやすくするために、コンクリートを流すことがあります。これは強度のためではなく、配筋や型枠の位置を正確に決めるための下地づくりが目的なので、「捨てコンクリート」と呼びます。

6.型枠設置・鉄筋の組み立て

次に、コンクリートを流し込むための型枠を設置し、その中に鉄筋を組み立てます。
鉄筋はコンクリートを補強する役割があり、丈夫な基礎をつくるために欠かせません。
完成すると見えなくなる部分だからこそ、決められた位置や間隔などを確認しながら、丁寧に施工していきます。

7.コンクリート打設

型枠と鉄筋の準備が整ったら、コンクリートを流し込みます。これを「コンクリート打設」といいます。
コンクリートを適切に施工し、建物を支える強固な基礎をつくっていきます。

8.養生(ようじょう)

コンクリートを打設した後は、すぐに次の工程へ進むのではなく、コンクリートが適切に硬化するための「養生」を行います。
コンクリートが十分な強度を発揮できるよう、適切な期間を設けて管理することも、丈夫な基礎をつくるための大切な工程です。

9.脱枠(だつわく)

コンクリートが十分に硬化したら、基礎の形をつくるために設置していた「型枠」を取り外します。これを「脱枠」といいます。
型枠を外すことで、完成した基礎の形が確認できるようになります。
基礎にひび割れや欠損などがないかを確認し、問題がないことを確認したうえで、次の工程へと進んでいきます。

完成すると見えなくなる基礎だからこそ、一つひとつの工程を丁寧に行うことが大切です。

まとめ

基礎工事は、家づくりの中でも重要な工程のひとつです。
家が完成すると見えなくなってしまう部分ですが、建物をしっかりと支え、長く安心して暮らすための土台となる大切な部分です。
地盤調査から始まり、掘削、鉄筋の組み立て、コンクリート打設、養生など、さまざまな工程を経て一つの基礎が完成します。

また、令和8年熊本地震を経験した今だからこそ、建物の耐震性能だけでなく、基礎や地盤についても確認しておくことが大切です。

これから家づくりを始める方は、間取りやデザインだけでなく、普段は見えない「基礎」にもぜひ注目してみてください。家を建てる前だからこそ知っておきたい、家づくりの大切なポイントのひとつです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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